標高差:437m
累積標高差:629m

2017年07月23日


宍粟50山に戻る

兵庫県宍粟市戸倉

宍粟別撰5山から抜粋
氷ノ山三ノ丸から続く市境尾根で、宍粟50名山の氷ノ山(三ノ丸)と藤無山を結ぶ天空回廊の間に位置してお り、登山口である大森神社の宮ノ後山より山頂までの尾根歩きは巨木が点在する自然林を贅沢に登ることができる。 山名は珍名ながら由来は定かでない。

Road Map :R29を北上し、戸倉スノーパークから北へ約0.5kmに戸倉大森神社がある。
Route Map:大森神社からの林道を歩き、やまめ茶屋側に下山し、国道歩きで大森神社に戻る。
宍粟50山』   広葉樹林が広がる登山道は良い雰囲気であったが、流石は宍粟の山、山頂からの展望は皆無であった。
十年
登山道の雰囲気が良かったので、もしかしたら山頂も良い感じかも知れないと淡い期待をしていたが、やっぱりな! で終わってしまった。良い山なら兵庫100山に先に入っているだろうし、宍粟50山にも先に入っているはずである。
藤ヶ峰に行く
3日前に、気分が乗らずに行き損ねた藤ヶ峰に行くことにした。
52〕十 年 (1,039m)
じゅうねん
コースタイム:2時間57分(国道歩き含まず)        
登り:1時間48分
                 
下り:1時間09分(国道まで、国道歩き:20分)
R29沿いの大森神社前に広い駐車場があり、ここが登山口となっていた。
7時26分、気温18℃、宍粟別撰5山の真新し登山口表示の横にある鳥居を潜って歩き始める。
神社の境内にあった道標。
大森神社の裏側から林道戸倉ノ後線に入る。
因みに林道へはR29からも入ることが出来る。
デブッチョのヒキガエルが林道をノソノソと歩いていた。ヒキガエルはナメクジを食べるらしいが、ヤマヒルは食
べてくれないのだろうか? ヒキガエル自体にも毒を持っており触らない方が良いらしい。
入口は車止された林道を進んで行く。右側には沢が流れていた。
林道沿いの沢は昨日の雨の影響か、沢水が多く流れ、小さな滝群が見られた。他にも小さな滝があったが、大半は樹木で見えなかった。
林道は車が通った形跡はなく、草が茂ってしまっていた。
林道歩き42分にて登山道への取付である道標が出て来た。
左側にあるはずの登山道への取付を探しながら歩く。
登山道は不明瞭で、これが登山道なのかな? の状態なので適当に登ってしまう。尾根まで登れば登山道に出合える。
尾根筋まで登る道は雨水で表面が流され、どれが登山道が判別し難く、
逆にどこでも歩けるのであるが、斜度は結構きつかった。
6分程で尾根筋に出る。中々、快適そうな尾根道が伸びていた。
樹林が濃くて展望は利かないが、雰囲気の良い尾根道を小さくアップダウンを繰り返しながら進んで行く。
三角点が出て来たので、これが ”宮ノ後山”(871m)だと思われる。ピーク感はまったく無し。
人工の石積みが出て来た。これが地図に書かれていた鉄塔跡の様だが、鉄塔の残骸は完全に撤去されていた。山中の遺構は建てた者の責任で完全に撤去すべきである。
展望が少し見える地点があったが、どこの山が見えているのかさっぱり判らない。
尾根筋を歩いている分には問題が無かったが、尾根と尾根がぶつかっている個所は
だだっ広くなっており ”迷いの森”となってしまう。こんな所にある道標には助けられた。
裏側には下山方向が示されていた。
下山方向として示されているのはヒノキの植林帯のシダ原であるが、それらしい踏み跡は見られなかった。エスケープとは近道のことなのか? 何の為にどこへ下山するのか、肝心なことが判らないので足を踏み込むことはしなかった。
最初、これを見付けた。どこへエスケープ?
超巨木では無いが、ブナの巨木が出て来て、登山道としては一番良い雰囲気となる。
ここは紅葉時期に来れば更に良い雰囲気、景観になることが想像出来る。
1時間41分にて”山上池”に着くが、池と言うよりイノシシのヌタ場であり、泥沼だった。
”山上池”への方向表示が出て来た。
分岐から緩やかに下り、緩やかに登り返すと山頂が見えて来た。
1時間48分にて ”十年”(1,039m)の山頂に着く。
宍粟の山らしくピーク感はまったく無く、360°まったく展望も無い。しかも分岐点の方が標高が高いのだ。
登山道の雰囲気は良かったので残念な山頂だ。
この山頂で感激したのは、この手作りの ”カメラ台”だった。
手作りで台を作ったのもご苦労さんであるが、しっかりとカメラ台と書かれていることだった。普段からマジックインクを持ち歩いているのだろうか。因みにカメラ台を使うこと無く、直ぐに下山に入った。
ピークでも無いのに三角点はあった。
分岐から下山路に入ると、迷路の様なジャングルで赤テープを追って進むが、赤テープの数は極端に減ってしまっていた。
下山の為に分岐点に戻ると、一人のハイカーが登って来たので少しお喋りする。ベテランハイカーに見えたが、上郡から来られて、山歩きを始めて1年程らしい。兵庫100山のことも知らないと言われていた。
下山20分の地点にアンテナ設備の残骸があった。山で良く見られる粗大ゴミであり、これを設置した者、会社は綺麗に撤去願いたいものだ。
下山路は直ぐにはっきりとした道となり、1ヶ所、軽い登り返しがあったが、後は一貫して激しく下り続ける。
広葉樹が茂る尾根道なので、この辺りも紅葉時期には見応えがあると思われる。
下って!  下り続ける。
下って!
下山49分にて尾根筋から離れる分岐に着く。ここも道標が無ければ尾根筋を真っ直ぐ行ってしまいそうだ。残骸のアンテナケーブルは尾根沿いに真っ直ぐ伸びており相当長い。これは銅線なので高く売れると思うのだが、山まで入って来るドロボーは居ないのか。
後方からクマ避け鈴の音が聞こえ出したので、上郡からのハイカーを待つ。山歴が少ないのに歩くのは早い。後は一緒に下山することにした。
林道跡は荒れ放題。しかも湿気ているのでヒルチェックをしながら歩く。
やがて林道跡に出る、ここで林道を這っているヒルを発見。この山にはヒルが居ないものと油断していたが、急にヒルチェックを始める。
林道には何故かこうこうと水が流れていた。
下山1時間02分にて登山口Aに出る。ここで山歩きは終わりであるが、ここからは林道歩きと国道歩きが始まる。
林道入口にはしっかりと車止チェーンが張られていた。私有地なのだろうか?
デポされていたスーパーカー。彼はこの手法で藤ヶ峰も登ったらしい。おいらがこの手法を使ったのは奥穂高岳の1回だけであり、それ以後は歩くことに徹している。
おいらは国道を歩いて登山口@に戻るのであるが、彼はここにママチャリをデポしていたのだった。山歴が浅いとは思えないクレバーさである。
国道を歩き始めると、涼し気に走る自転車に直ぐに抜かれた。
国道歩きは20分を要したが、自転車では5分も掛からなかっただろう。彼はコーヒーを作ってくれていたが、こちらは次の山の予定があるので、有難いがコーヒを遠慮してそそくさと藤ヶ峰に向かう。
ハイトタイプの軽ワゴン車にはママチャリが簡単に詰めるのだ。
これが出来ると山行き範囲が広がりそうだ。